日本人の探究心!

先日、お客様より100%みかんジュースをいただきました。
こだわりの超高級なものでしたが、そこにみかんの家系図なるものが同封されていました。
あらためて拝見すると誰もが知っているみかんから実に様々でレアなものまで現在登録が維持されているものだけでも111品種のみかん・柑橘類が存在し、品種登録されていない古い種類もたくさんあるようです。
みかんと言えば愛媛県を思い浮かべますが、その名の通り柑橘類全体の収穫量は日本一のようで古来から探究してきた賜物だと思われます。
 
ちなみに東南アジアでは果物も楽しみの一つでありますが、日本ほど味や見た目の良いものはそうありません。
シンガポールで過ごした頃当地では食料もほぼ輸入で成り立っている国ですから各国のお野菜や果物を食べることができました。
近隣諸国からの輸入がほとんどですが、大味で日本のような繊細さはありません。
JAICAが農業技術を提供し種も日本産だったと思いますが、気候ややはり作り手の意思で違うものになります。
残念ながら日本人ほど探究心がないため種類も生まれず、特にアジアの人々はのんびり食べていければそれで幸せな民族です。
各国の富裕層は日本産の野菜や果物が突出して美味しく安全なことをよく知っているので日本の食材を買うのです。
輸入された決して高級品ではない普通のイチゴ1パック$30(2400円)を何箱も買っていくんですよ。
それもこれも日本人が美味しいものに妥協がなく追求する精神があるからなんだとあらためて思いました。
 
フェイク品の技術を見事に盗み物作りにおいては中国人も素晴らしいのですが、食においては日本人がダントツではないでしょうか。
例えばりんごを1個1個袋を被せて大事に育てる民族が他にいないから成せる業だと思います。
とはいえ、農業、漁業ともに高齢化が進み深刻な問題となっています。
我々はいつまでこの美味しくて姿も美しい食材を安心して食することができるのか、くだらない国会の議論より取り上げるべき課題ではなかろうか?!
 
みかん