死生観を語る。

今までの日本では「死」というものを忌み嫌いなるべく言葉にしないよう避けていました。
ですが、今回のコロナで死が身近になり今を生きることをさらに大切に思うようになりました。
私の場合、50代を前にして平均寿命の半分以上を生き、そして、今後どれだけ健康で過ごせるかという思いを巡らすと考えざるを得ません。(笑)

あの世からのお迎えの時が遅いか早いかですから、死生観を見つめることは今を前向きに生きられるので恐怖の微塵も感じませんが…。
日頃から命の儚さを考えていると日々を無駄に過ごすことができませんから突然の死がやってきても納得できるように生活できるかと思います。

その当時すでに癌を伴った樹木希林さんが何かのインタビューで話していたのですが、病気で死ねるのはとても幸せなことだと言っていた。
なぜって準備ができるから。
心の整理、やりたいこと、食べたいもの、お世話になった人への挨拶など諸々できる限りを尽くせる。

あくまで私の個人的な気持ちですが、痴呆や植物人間になってまで生きたいとは思わない。
もし私が70歳を過ぎていたなら延命治療など受けずそのまま死を受け入れたいと願う。
家族は生きて欲しいと願う場合もありますが、肝心なのは本人がどうしたいかで理解ある家族であればそれを尊重してくれると思うのです。

自らの死を意識すれば生きることの意義が見えてくる。
それぞれの生涯をきちんと生ききれたらとっても素敵なことですよね?!